インプラントの特徴
インプラント体は手術によって顎骨に埋め込まれ、その後、インプラント体表面と骨の結合（オッセオインテグレーション）を待って、6週間～6ヶ月間の治癒期間を持ちます。その後、その上に人工歯を装着します。
従来のブリッジや有床義歯（差し歯）と比較すると、かなり天然歯の状態に近い形態、機能の回復が得られ、これが大きなメリットとなっています。周囲の歯を削ったり、そこに負担をかけることもありません。
インプラント体の現在の主な材料はチタンであり、その表面にコーティング（各種ある）が施されます。その反面事故のリスクもある外科手術が必要ということで、寿命が無いわけでもありません。インプラントを希望しても、手術が不可能なケースもありますし、手術をしても失敗するケースも少なくはありません。
他の治療法と大きく異なるのは、顎骨へ負荷が直接掛かるということで、インプラント治療をするためには、しっかりした顎骨であることが条件となります。歯周病や、抜歯、長期間の入れ歯使用で歯槽骨を喪失していると、手術は難しいのです。
各人の歯ぎしりの程度や、相対する歯の状態、どの歯に適応するかで、状況が異なります。これらを総合して安全マージンが確保できない場合は治療できないということです。インプラント自体は年々進化していますが、外科手術だということ自体は変りません。